断章取义
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1. 基本情報
- 拼音: duàn zhāng qǔ yì
- 日本語訳: 文脈を無視して一部を切り取る、都合よく解釈する
- 成語の構成: 「断」(断ち切る、切り離す)
+ 「章」(文章、詩の一章) + 「取」(取る、採用する) + 「义」(意味、趣旨(「意」に通じる)) - 意味: 文章や談話の全体的な文脈や本来の意図を無視し、自分に都合の良い部分だけを切り取って引用・解釈すること。現代では、誤解を招いたり相手を陥れたりする行為として、強い批判的ニュアンス(貶し言葉)で使われます。
2. 詳細な意味とニュアンス
「断章取义」は、以下のようなニュアンスを含みます。
- 文脈の無視: 前後のつながりや背景を考慮せず、単語や一文だけを抜き出す行為を指します。これにより、発言者の真意とは全く異なる意味が作られてしまいます。
- 意図的な歪曲: 単なる誤解ではなく、自分の主張を正当化したり、相手を攻撃したりするために、意図的に意味をねじ曲げる際によく使われます。
3. 使い方
「断章取义」は、主に以下のような文脈で使用されます。
- メディアや報道への批判: インタビューや記事の一部だけを切り取り、センセーショナルに報道するメディアの手法を批判する際によく使われます。
- 例:「这家媒体经常断章取义,误导读者。」
(このメディアは頻繁に文脈を無視して切り取り報道を行い、読者をミスリードしている。)
- 例:「这家媒体经常断章取义,误导读者。」
- 議論や反論: 相手が自分の発言の一部だけを捉えて攻撃してきた際に、「全体を聞いていない」「曲解だ」と反論する場面で使われます。
- 例:「请你不要断章取义,听我把话说完。」
(言葉尻だけを捉えないで、私の話を最後まで聞いてください。)
- 例:「请你不要断章取义,听我把话说完。」
- 学習や読書: 古典や理論を学ぶ際、一部の文言だけに固執せず、全体を理解すべきだという戒めとして使われます。
- 例:「理解经典著作不能断章取义,必须结合当时的时代背景。」
(古典的名著を理解するには、一部だけを切り取って解釈してはならず、当時の時代背景と結びつけなければならない。)
- 例:「理解经典著作不能断章取义,必须结合当时的时代背景。」
その他の例文:
- 网络上的谣言往往是通过断章取义的方式传播的。
(ネット上のデマは、往々にして文脈を無視した切り取りによって拡散される。) - 他指责对方断章取义,歪曲了他的原意。
(彼は相手が言葉を切り取って解釈し、彼の本来の意図を歪めたと非難した。) - 如果不看全文只看标题,很容易断章取义。
(全文を読まずに見出しだけ見ると、容易に誤った解釈(切り取り)をしてしまう。) - 这种断章取义的做法是不负责任的。
(このような文脈を無視したやり方は無責任だ。)
4. 文化背景と注意点
- 由来: 『春秋左氏伝(左伝)』襄公二十八年。本来は、詩経の詩の一章を切り取って(断章)、自分の意志を表現する(取義)という、外交上の高度なコミュニケーション手法を指す言葉でした。当時は必ずしも悪い意味ではありませんでした。
- 意味の変化: 現代では、原義の「自分の意思を託す」という側面よりも、「元の文脈を無視する」という側面が強調され、ほぼ100%ネガティブな意味(歪曲、曲解)で使われます。
- 類似概念: 日本語の「切り取り報道」や「言葉尻を捉える」に近いニュアンスですが、断章取義はより硬い表現で、学術的・政治的な文脈でも頻繁に使われます。
5. 類似成語と反義成語
- 類似成語:
- 望文生义 (wàng wén shēng yì): 文字面だけを見て、勝手に意味を推測すること(誤読)。
- 穿凿附会 (chuān záo fù huì): 関係のない物事を無理やりこじつけること。
- 生吞活剥 (shēng tūn huó bō): 物事の本質を理解せず、表面だけを真似すること。link
- 不求甚解 (bù qiú shèn jiě): 深く理解しようとしないこと。link
- 反義成語:
- 实事求是 (shí shì qiú shì): 事実に基づいて真実を追求すること。link
- 融会贯通 (róng huì guàn tōng): 各方面の知識や道理を統合して、深く理解すること。
- 一五一十 (yī wǔ yī shí): 一部始終を詳しく説明すること。link
6. まとめ
「断章取義」は、文脈を無視して言葉の一部を切り取り、勝手な解釈を加えることを批判する成語です。元々は外交的な詩の引用方法を指していましたが、現在は「切り取り報道」や「曲解」を非難する際に使われるネガティブな表現です。議論やメディアリテラシーの文脈で頻出します。
