按部就班
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1. 基本情報
- 拼音: àn bù jiù bān
- 日本語訳: 手順通りに進める、順序を追って行う、型通りで融通が利かない
- 成語の構成: 「按」(~に従う、~に基づいて)
+ 「部」(部署、配置(原義は文章の構成区分)) + 「就」(~につく、従う) + 「班」(序列、順序) - 意味: 物事を定められた手順や計画に従って、順序よく着実に進めること。また、古い規則や習慣に固執して、融通が利かない様子を指すこともあります。
2. 詳細な意味とニュアンス
「按部就班」は、以下のようなニュアンスを含みます。
- 着実な進行(肯定的・中立的): 焦らず、決められたステップを一つずつ踏んで物事を進める様子を表します。学習や仕事において、基礎から積み上げる姿勢を評価する際によく使われます。
- 形式主義(否定的): 文脈によっては、変化を嫌い、古いやり方に固執して革新性がないことを批判する意味合いを含みます。
3. 使い方
「按部就班」は、主に以下のような文脈で使用されます。
- プロジェクトや業務の進行: 計画通りに順調に進んでいることを報告する際や、混乱なく秩序立って行われるべきだと主張する際に使われます。
- 例:「虽然时间紧迫,但我们必须按部就班地完成每一个阶段的任务。」
(時間は迫っているが、我々は各段階の任務を手順通り着実に完了させなければならない。)
- 例:「虽然时间紧迫,但我们必须按部就班地完成每一个阶段的任务。」
- 学習や習得のプロセス: 急がば回れで、基礎から順を追って学ぶことの重要性を説く文脈で使われます。
- 例:「学习外语不能急于求成,要按部就班,先打好基础。」
(外国語の学習は成果を焦ってはいけない。順序を追って、まず基礎をしっかり固めるべきだ。)
- 例:「学习外语不能急于求成,要按部就班,先打好基础。」
- 柔軟性の欠如(批判): 緊急時や変化が必要な時に、マニュアル通りにしか動けない態度を批判する際に使われます。
- 例:「处理突发事件时不能总是按部就班,需要灵活应变。」
(突発的な事件を処理する際に、いつもマニュアル通りではいけない。臨機応変な対応が必要だ。)
- 例:「处理突发事件时不能总是按部就班,需要灵活应变。」
その他の例文:
- 新学期的教学工作已经按部就班地开始了。
(新学期の教育活動はすでに予定通り順調に始まっている。) - 他做事一向按部就班,很少出差错。
(彼は仕事をする時いつも手順をしっかり守るので、めったにミスをしない。) - 这种按部就班的生活虽然安稳,但有时候也会觉得乏味。
(この判で押したような(型通りの)生活は安定しているが、時々退屈に感じることもある。) - 不要总是按部就班,要敢于打破常规。
(いつも型通りにしていないで、あえて常識を破る勇気を持ちなさい。)
4. 文化背景と注意点
- 由来: 西晋の文学者・陸機(りくき)の『文賦(ぶんふ)』に由来します。元々は文章を書く際に、構成(部)を整え、言葉(班)を適切に配置するという、創作のプロセスを説いた言葉でした。
- 意味の変遷: 原義の「文章構成の作法」から転じて、現代では広く「物事の手順や順序」を指すようになりました。さらに、官僚的な形式主義や、創造性の欠如を批判するネガティブな意味で使われることもあります。
- 誤記注意: 「部(部署)」を「歩(歩く)」と間違えて「按步就班」と書く誤用が非常に多いですが、正しくは「按部就班」です。
5. 類似成語と反義成語
- 類似成語:
- 循序渐进 (xún xù jiàn jìn): 順序に従って少しずつ進むこと。学習などの着実な進歩によく使われる。link
- 墨守成规 (mò shǒu chéng guī): 古いしきたりを固く守って、少しも変えようとしないこと。(ネガティブな意味が強い)
- 有条不紊 (yǒu tiáo bù wěn): 秩序立っていて、乱れていないこと。link
- 反義成語:
- 操之过急 (cāo zhī guò jí): 物事の処理を急ぎすぎること。
- 一步登天 (yī bù dēng tiān): 一歩で天に登る。一足飛びに高い地位につくこと。
- 投机取巧 (tóu jī qǔ qiǎo): ずる賢い方法で自分の利益のために機会を利用すること。link
- 异想天开 (yì xiǎng tiān kāi): 奇抜な考えにふけること。link
6. まとめ
「按部就班」は、決められた手順通りに物事を進めることを指す成語です。「着実である」という肯定的な意味と、「融通が利かない」という否定的な意味の両方を持ちます。文脈に応じて、計画的な進行を褒めているのか、形式主義を批判しているのかを判断する必要があります。
