足智多谋

足智多谋

1. 基本情報

• 拼音: zú zhì duō móu
• 日本語訳: 知謀に富む、才略に長ける、智謀が優れている
• 構成: 「足」（十分に）＋「智」（知恵）＋「多」（多い）＋「谋」（計略、策略）
• 意味: 知恵が豊かで、多くの計略を持っていること。策略に長け、問題解決能力が高い様子を表す。主に人を褒める際に用いられる。

2. 詳細な意味とニュアンス

「足智多谋」は、文字通りには「知恵が十分で計略が多い」という意味で、以下のようなニュアンスを含みます。

• 豊富な知恵: 単に頭が良いだけでなく、深い知識と洞察力を持っていることを示します。
• 優れた策略: 問題解決のための計画や策略を立てる能力に長けていることを表します。
• 臨機応変な対応: 状況に応じて、最適な解決策を見出すことができる柔軟性を示唆します。
• 先見の明: 将来を見通し、事前に準備を怠らない思慮深さを暗示します。

3. 使い方

「足智多谋」は、主に以下のような文脈で使用されます。

• 人物評価: ある人の知性や策略を高く評価する際に用いられます。
  • 例：「他足智多谋，总能在困境中找到出路。」（彼は知謀に富み、いつも窮地から脱する道を見つけ出す。）
• リーダーの資質: 指導者や戦略家など、優れたリーダーシップが求められる人物の資質を表す際に使われます。
  • 例：「这位将军不仅勇猛，而且足智多谋，深受士兵们的敬仰。」（この将軍は勇敢なだけでなく、才略に長け、兵士たちから深く尊敬されている。）
• ビジネスや交渉: 競争の激しいビジネスシーンや、複雑な交渉の場面で、成功を収める人物の能力を形容します。
  • 例：「在商战中，足智多谋的企业家往往能抢占先机。」（ビジネス戦争において、智謀が優れている企業家はしばしば先手を打つことができる。）

その他の例文:

1. 面对复杂的局势，足智多谋的他总能想出应对之策。（複雑な情勢に直面しても、知謀に富む彼はいつも対応策を考え出すことができる。）
2. 她足智多谋，总能在团队中提出创新的解决方案。（彼女は智謀が優れており、いつもチームの中で革新的な解決策を提案することができる。）
3. 诸葛亮是一位足智多谋的军事家，为蜀汉立下了汗马功劳。（諸葛亮は知謀に富んだ軍事家であり、蜀漢のために多大な功績を立てた。）
4. 这位年轻的政治家足智多谋，很快就在政坛崭露头角。（この若き政治家は才略に長け、すぐに政界で頭角を現した。）
5. 想要在这个领域取得成功，你必须足智多谋，善于应变。（この分野で成功を収めたいなら、知謀に富み、臨機応変に対応できなければならない。）

4. 文化背景と注意点

• 知恵の重視: 中国の伝統文化では、知恵や策略は高く評価される美徳とされてきました。「足智多谋」は、そうした文化的な背景を反映した表現です。
• 歴史上の人物: 中国史には、「足智多谋」と称される人物が数多く登場します。特に、三国時代の諸葛亮は、その代表例として知られています。
• ポジティブな評価: 「足智多谋」は、基本的に人を褒める際に用いられる成語です。皮肉や批判の意味で使われることはほとんどありません。

5. 類似成語と反義成語

• 類似成語:
  • 机智过人 (jī zhì guò rén): 機知に富む、機転が利く。
  • 聪明绝顶 (cōng míng jué dǐng): 非常に賢い、抜群に頭が良い。
• 反義成語:
  • 愚不可及 (yú bù kě jí): 愚かさこの上ない、救いようがないほど愚か。
  • 笨手笨脚 (bèn shǒu bèn jiǎo): 不器用である、手際が悪い。

6. まとめ

「足智多谋」は、知恵と策略を兼ね備えた人物を称賛する際に用いられる成語です。中国の歴史や文化において、知恵は重要な価値とされてきたため、この成語は非常にポジティブな意味合いを持ちます。ビジネス、政治、軍事など、様々な分野で活躍する人物を形容する際に使うことができ、その人の能力や功績を高く評価する表現として効果的です。