凶多吉少
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1. 基本情報
- 拼音: xiōng duō jí shǎo
- 日本語訳: 望み薄である、危険極まりない、生還・好転の可能性が極めて低い
- 成語の構成: 「凶」(災い、不吉、不幸な結末)
+ 「多」(多い、可能性が高い) + 「吉」(めでたいこと、無事、好ましい結果) + 「少」(少ない、見込みが薄い) - 意味: 災難に遭う確率が非常に高く、無事や幸運である見込みが極めて少ないこと。客観的な状況や前兆から判断して、事態の結末が極めて絶望的あるいは悲観的であると推測する際に用います。
2. 詳細な意味とニュアンス
「凶多吉少」は、以下のようなニュアンスを含みます。
- 圧倒的なリスクの偏り: 「凶(災難)」が多く「吉(無事)」が少ないという対比構造により、成功や生還の可能性が絶望的に低いことを示します。
- 予見・推測のニュアンス: すでに結果が出たことではなく、現状の兆候や過酷な条件から「この先、悲劇的な結末を迎える可能性が高い」と判断する文脈で使われます。
- シリアスな温度感: 単なる小さなトラブルではなく、人命の危機、遭難、重病、事業の破綻など、深刻で重大な局面に対して使われる表現です。
3. 使い方
「凶多吉少」は、主に以下のような文脈で使用されます。
- 遭難や事故安否の推測: 厳しい自然環境での行方不明や重大事故において、生存の見込みが薄いと推測される極めて深刻な文脈で用いられます。
- 例:「登山队在暴风雪中失联已超过三天,救援人员推测他们凶多吉少。」
(登山隊は猛吹雪の中で連絡が途絶えて既に3日以上が経過しており、救助隊員は彼らの生存は極めて絶望的だと推測している。)
- 例:「登山队在暴风雪中失联已超过三天,救援人员推测他们凶多吉少。」
- 危険な任務や行動への突入: 生きて帰れる保証がないほど危険な行動や作戦に挑む状況を描写する際に使われます。
- 例:「深入敌后刺探情报是一项凶多吉少的任务,但他依然义无反顾。」
(敵陣深く潜入して情報を探る任務は生還の望みが極めて薄いものだったが、彼はそれでも迷わず立ち向かった。)
- 例:「深入敌后刺探情报是一项凶多吉少的任务,但他依然义无反顾。」
- 病状や危機の悪化: 容態の急変や状況の急激な悪化に直面し、最悪の事態を覚悟する文脈で用いられます。
- 例:「老人突然陷入深度昏迷,医生私下向家属透露这次恐怕凶多吉少。」
(老人は突然深い昏睡に陥り、医師は内密に家族へ今回はかなり厳しい(峠を越えられない可能性が高い)と漏らした。)
- 例:「老人突然陷入深度昏迷,医生私下向家属透露这次恐怕凶多吉少。」
その他の例文:
- 小船在狂风巨浪中翻沉,落水的渔民恐怕凶多吉少。
(小舟が猛烈な大波の中で転覆し、海に投げ出された漁師たちの安否は絶望的だと思われる。) - 看到公司连续几个月巨额亏损,大家都明白这家初创企业凶多吉少了。
(会社の巨額赤字が数か月続いているのを見て、誰もがこのスタートアップ企業の存続は極めて厳しいと察した。) - 他独自一人穿越无人区沙漠,车子却在半路抛锚,情况凶多吉少。
(彼はたった一人で無人地帯の砂漠を横断していたが、車が途中で故障してしまい、極めて危険な状況に陥った。) - 面对重重包围,队长心里清楚这次突围凶多吉少。
(何重もの包囲を前にして、隊長は今回の突破作戦が生き残れる見込みの極めて薄いものであることを覚悟していた。)
4. 文化背景と注意点
- 古典文学での定着: 元代の雑劇や明代の小説『西遊記』などに用例が見られます。『西遊記』第28回では妖怪が潜む険しい山を前に「这去处凶多吉少(この場所は危険極まりない)」と警戒する描写があり、古くから危機的状況の予見として使われてきました。
- 吉凶の二元論: 古代中国の易経思想や占術に根ざした「吉」と「凶」の概念が背景にあります。事態の兆候から確率を占うように、「凶となる要素が圧倒的に多く、吉となる要素がほとんどない」と判断する思考法が反映されています。
- 現代ニュースでの使用感: 現代中国語でも書き言葉・話し言葉の両方で頻繁に用いられます。特に自然災害や海難事故などの報道で、公式に死亡が確認される前段階の「絶望的な安否状況」を表現する語として定着しています。
5. 類似成語と反義成語
- 類似成語:
- 九死一生 (jiǔ sǐ yì shēng): 九回死んで一回生き残るほどの、極めて危険な境遇や危機的状況。
- 危在旦夕 (wēi zài dàn xī): 危険が朝夕の間にも迫っており、いつ破滅してもおかしくない差し迫った状態。
- 反義成語:
- 吉星高照 (jí xīng gāo zhào): 吉祥の星が高く照らし、幸運に恵まれて万事が順調に運ぶこと。
- 大吉大利 (dà jí dà lì): 極めてめでたく、すべてにおいて都合よく利益や幸運があること。
6. まとめ
「凶多吉少」は、兆候や状況から見て「災難や悲劇的な結末を迎える可能性が極めて高く、無事である見込みが薄い」と予測する成語です。遭難や重大な事故、重病など、人命や組織の存亡に関わるシリアスな場面で多用されます。「恐怕(おそらく)」「料想(察するに)」などの推量を表す語句とともに使われることが多いのが特徴です。
中国語検定で出題2級
