心有灵犀
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1. 基本情報
- 拼音: xīn yǒu líng xī
- 日本語訳: 以心伝心、心が通じ合っている、阿吽の呼吸
- 成語の構成: 「心」(心、気持ち)
+ 「有」(~がある、持っている) + 「灵犀」(霊妙な力を持つサイの角(伝説上の物体)) - 意味: お互いの心が不思議なほど通じ合っていること。言葉を交わさなくても相手の考えや気持ちが直感的にわかる状態を指します。元々は恋人同士の心の結びつきを表しましたが、現在では親友や同僚との「阿吽の呼吸」を表す際にも使われます。
2. 詳細な意味とニュアンス
「心有灵犀」は、以下のようなニュアンスを含みます。
- 伝説のサイの角: 「霊犀」とは、伝説上の霊獣であるサイの角のことです。角の中心に白い筋が一本通っており、それが両端(心と心)をつないで感応し合うと信じられていました。
- 言葉不要の理解: 論理的な説明や会話よりも、直感的な共鳴や暗黙の了解に重点が置かれています。
3. 使い方
「心有灵犀」は、主に以下のような文脈で使用されます。
- 恋愛関係: 恋人同士が離れていてもお互いを想い合っている、あるいは何も言わなくても相手の欲しいものがわかるような、深い精神的な絆を表現する最も古典的な用法です。
- 例:「虽然我们相隔两地,但彼此心有灵犀,总能在同一时间给对方打电话。」
(私たちは離れた場所に住んでいるが、心が通じ合っていて、いつも同じタイミングで電話をかけ合ってしまう。)
- 例:「虽然我们相隔两地,但彼此心有灵犀,总能在同一时间给对方打电话。」
- チームワークや友情: 長年のパートナーや親友同士が、打ち合わせなしで完璧な連携を見せた時などに使われます。
- 例:「这对搭档配合默契,简直是心有灵犀,一个眼神就知道对方要做什么。」
(このペアの連携は完璧で、まさに阿吽の呼吸だ。目配せ一つで相手が何をしようとしているかが分かる。)
- 例:「这对搭档配合默契,简直是心有灵犀,一个眼神就知道对方要做什么。」
その他の例文:
- 不用多说,我们也心有灵犀一点通。
(多くを語る必要はない、私たちには以心伝心の絆があるのだから。) - 刚才我也正想提这个建议,看来我们真是心有灵犀。
(さっき私もその提案をしようと思っていたところだ。どうやら私たちは本当に気が合う(心が通じている)ようだ。) - 有时候,双胞胎之间似乎有一种心有灵犀的感应。
(時々、双子の間にはある種のテレパシーのような感応があるように思える。)
4. 文化背景と注意点
- 出典: 唐代の詩人・李商隠(りしょういん)の『無題』詩にある名句「身無彩鳳双飛翼、心有霊犀一点通(身に彩鳳の双飛の翼無きも、心に霊犀の一点の通う有り)」に由来します。「鳳凰のような翼がないので君の元へ飛んでいけないが、心は霊妙なサイの角のように一本の筋で通じ合っている」という、切なくも美しい恋愛感情を詠んだものです。
- 省略形: 元の詩句は「心有灵犀一点通」ですが、現代会話では前半の「心有灵犀」だけで成語として頻繁に使われます。後半の「一点通」まで言うと、より詩的で強調されたニュアンスになります。
5. 類似成語と反義成語
- 類似成語:
- 心领神会 (xīn lǐng shén huì): 言葉に出さなくても、心で理解し悟ること。
- 心照不宣 (xīn zhào bù xuān): お互いに心の中で分かっていて、あえて口に出さないこと。
- 不约而同 (bù yuē ér tóng): 事前に打ち合わせをすることなく、同じ行動をしたり同じ考えを持ったりすること。link
- 息息相关 (xī xī xiāng guān): 密接な関係があること。link
- 反義成語:
- 同床异梦 (tóng chuáng yì mèng): 同じ寝床にいても違う夢を見る。一緒にいても心が離れていること。
- 貌合神离 (mào hé shén lí): 表面上は親しそうだが、心は離れていること。
- 格格不入 (gé gé bù rù): 周囲や集団に溶け込めないこと。link
- 大相径庭 (dà xiāng jìng tíng): かけ離れていて、非常に異なること。link
6. まとめ
「心有灵犀」は、李商隠の詩に由来する美しくロマンチックな成語で、言葉を交わさずとも心が通じ合っている状態を指します。元々は恋人同士の絆を表しましたが、現代では親友や仕事のパートナーとの「阿吽の呼吸」や「以心伝心」を表す際にも広く使われます。
