汗流浃背
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1. 基本情報
- 拼音: hàn liú jiā bèi
- 日本語訳: 汗が背中を濡らすほど流れる、冷や汗をかく
- 成語の構成: 「汗」(汗)
+ 「流」(流れる) + 「浃」(濡れそぼる、びしょ濡れになる) + 「背」(背中) - 意味: 汗が流れて背中がびしょ濡れになること。現代では主に「暑さや激しい運動で大量に汗をかく」物理的な状態を指しますが、古典的な文脈や比喩表現として「極度の恐怖や恥ずかしさで冷や汗をかく」心理的な状態を指すこともあります。
2. 詳細な意味とニュアンス
「汗流浃背」は、以下のようなニュアンスを含みます。
- 物理的な発汗(現代的用法): 猛暑の中での活動や、激しい労働・スポーツによって、文字通り全身(特に背中)が汗で濡れる様子を描写します。現代中国語ではこの意味が最も一般的です。
- 心理的な発汗(古典・比喩的用法): 極度の緊張、恐怖、あるいは恥ずかしさによって、冷や汗が背中を伝う様子を表します。由来となった故事(後漢書)では「恐怖」の意味で使われています。
3. 使い方
「汗流浃背」は、主に以下のような文脈で使用されます。
- 激しい運動や労働: スポーツや肉体労働に励み、大量に汗をかいている様子をポジティブ、あるいは客観的に描写します。
- 例:「工人们在烈日下干得汗流浃背。」
(作業員たちは炎天下で、背中がびしょ濡れになるほど汗を流して働いている。)
- 例:「工人们在烈日下干得汗流浃背。」
- 極度の緊張や恐怖: 嘘がばれそうになった時や、権力者の前で尋問された時など、精神的なプレッシャーで冷や汗をかく状況で使われます。
- 例:「面对考官严厉的提问,他紧张得汗流浃背,一句话也说不出来。」
(試験官の厳しい質問に直面し、彼は緊張のあまり冷や汗びっしょりになり、一言も話せなかった。)
- 例:「面对考官严厉的提问,他紧张得汗流浃背,一句话也说不出来。」
- 気候の暑さ: 単に気温が高く、少し動いただけで汗だくになるような不快な状況を説明する際にも使われます。
- 例:「这几天持续高温,稍微动一下就汗流浃背。」
(ここ数日高温が続いており、少し動いただけで汗だくになる。)
- 例:「这几天持续高温,稍微动一下就汗流浃背。」
その他の例文:
- 为了按时完成任务,大家忙得汗流浃背。
(任務を時間通りに完了させるため、みんな汗だくになって忙しく働いた。) - 想起刚才那惊险的一幕,我不禁汗流浃背。
(さっきのスリル満点な(危険な)場面を思い出すと、思わず冷や汗が出る。) - 他在健身房跑了一个小时,累得气喘吁吁,汗流浃背。
(彼はジムで1時間走り、息を切らして汗びっしょりだった。) - 被老师当众批评,他羞愧得汗流浃背。
(先生に皆の前で叱られ、彼は恥ずかしさのあまり冷や汗をかいた。)
4. 文化背景と注意点
- 由来: 『後漢書』伏皇后紀より。後漢の献帝の皇后が、権力を握る曹操(そうそう)を恐れ、曹操と対面した際に極度の恐怖で背中まで汗が流れたという故事に由来します。元々は「恐怖」を表す言葉でした。
- 誤記注意: 「浃(jiā)」は「あまねく、行き渡る、濡れる」という意味ですが、形が似ているため「夹(jiā / 挟む)」と書き間違えられることが非常に多いです(×汗流夹背)。
- 現代の傾向: 現代中国語では、故事のような「恐怖」の意味よりも、単に「暑い」「運動した」という生理現象としての「大汗」を表す頻度の方が高くなっています。
5. 類似成語と反義成語
- 類似成語:
- 挥汗如雨 (huī hàn rú yǔ): 流れる汗をぬぐうと雨のようになる。人が多くて混雑している様子、または大汗をかいて働く様子。
- 大汗淋漓 (dà hàn lín lí): 汗がしたたり落ちるほど、びっしょりとかく様子。主に身体的な発汗に使われる。
- 气喘吁吁 (qì chuǎn xū xū): 息を荒くすること。link
- 反義成語:
- 从容镇定 (cóng róng zhèn dìng): 慌てず、落ち着き払っている様子。
- 神态自若 (shén tài zì ruò): 何事があっても顔色一つ変えず、普段通りであること。
6. まとめ
「汗流浃背」は、文字通り「背中が濡れるほど汗をかく」状態を指します。現代では猛暑や激しい運動による「大汗」を表すのが一般的ですが、文脈によっては故事に由来する「極度の恐怖や恥ずかしさによる冷や汗」を表すこともあります。「浃」の字を「夹」と書き間違えないように注意しましょう。
