见利忘义
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1. 基本情報
- 拼音: jiàn lì wàng yì
- 日本語訳: 利を見て義を忘れる、目先の利益に目がくらんで道義や信義を捨てること
- 成語の構成: 「见」(目にする、直面する)
+ 「利」(利益、私利私欲) + 「忘」(忘れる、顧みない) + 「义」(道義、信義、人道) - 意味: 目の前に利益や金儲けの機会が現れると、守るべき道徳や人間としての信義・友情などをかなぐり捨ててしまうこと。強い批判や軽蔑のニュアンス(貶義)を帯びた表現です。
2. 詳細な意味とニュアンス
「见利忘义」は、以下のようなニュアンスを含みます。
- 強い非難のニュアンス(貶義): 客観的な損得判断ではなく、「道徳的に著しく問題がある裏切りや利己的行動」を痛烈に批判する際に用いられます。
- 利と義の対立: 儒教の伝統的な倫理観である「義(道義)」よりも「利(私利)」を優先してしまう浅ましさを強調しています。
- 信義や人間関係の破綻: 単にお金に執着するだけでなく、長年の友人や恩人、仕事上のパートナーを裏切るような行為に対してよく用いられます。
3. 使い方
「见利忘义」は、主に以下のような文脈で使用されます。
- 人物の品格に対する批判: 利益のために平気で人を裏切るような人物を非難し、警戒を促す文脈で頻繁に使われます。書き言葉・話し言葉の両方で用いられます。
- 例:「那种见利忘义的小人,不值得你把他当朋友。」
(あのような利に目がくらんで信義を捨てる小人は、友人と呼ぶに値しない。)
- 例:「那种见利忘义的小人,不值得你把他当朋友。」
- ビジネスや共同関係での裏切り: 提携先や共同創業者が目先の利益に釣られて契約や約束を反故にした際、その不誠実さを責める文脈で使われます。
- 例:「合伙人见利忘义,把核心技术悄悄卖给了竞争对手。」
(共同経営者が私利のために義理を欠き、核心技術をひそかにライバル企業へ売り渡した。)
- 例:「合伙人见利忘义,把核心技术悄悄卖给了竞争对手。」
- 社会現象やモラル低下への警鐘: 拝金主義がはびこり、道徳や社会的責任が軽視されている風潮を論評・批判する際に用いられます。
- 例:「做企业要讲诚信,绝不能为了眼前的收益而做出见利忘义的事情。」
(企業経営は誠実さを重んじるべきであり、目先の収益のために道義を顧みないような行いは決してしてはならない。)
- 例:「做企业要讲诚信,绝不能为了眼前的收益而做出见利忘义的事情。」
その他の例文:
- 他在利益面前彻底暴露出见利忘义的本性。
(彼は利益を前にして、利のために信義を捨てる本性を完全に露呈した。) - 商场竞争再激烈,也不能采取见利忘义的恶性手段。
(ビジネスの競争がいくら激しくても、道義に背いて私利を貪るような悪質な手段を取ってはならない。) - 见利忘义的人或许能得逞一时,但最终会被所有人孤立。
(目先の利益で義理を忘れる者は一時的には得をするかもしれないが、最後には誰からも孤立することになる。) - 老一辈常教导我们,做人要重情重义,万不可见利忘义。
(上の世代はいつも私たちに、人として情義を重んじ、決して利に目がくらんで道義を捨ててはならないと教え諭してくれた。)
4. 文化背景と注意点
- 典拠と由来: 『漢書』樊酈滕灌傅靳周伝(はんれきとうかんふきんしゅうでん)に「夫れ友を売る者は、利を見て義を忘るるを謂うなり(夫売友者,谓见利而忘义也)」とあるのが直接の出典です。前漢初期、酈寄(れきき)という人物が親友の呂禄(りょろく)を騙して兵権を奪い、呂氏一族の滅亡を招いた行為が「友人を売って利益を取り、信義を捨てた」と後世に強く非難された故事に基づきます。
- 「義利の弁(義利之弁)」: 古代中国の儒教思想(特に『論語』の「君子は義に喩り、小人は利に喩る」や「利を見ては義を思う」など)において、「義(人としての正しさ)」と「利(私利私欲)」のどちらを重んじるかは人格を計る最大の試金石とされました。「见利忘义」はこの儒教的徳目の対極にある最も恥ずべき行為と位置づけられています。
5. 類似成語と反義成語
- 類似成語:
- 唯利是图 (wéi lì shì tú): ただ利益のことだけを追求し、他のことは一切顧みないこと。
- 背信弃义 (bèi xìn qì yì): 信用に背き、道義や人道を踏みにじって捨てること。
- 反義成語:
- 见利思义 (jiàn lì sī yì): 利益に直面したとき、それが道義にかなっているかどうかをまず考えること。
- 舍生取义 (shě shēng qǔ yì): 正義や道義を守るためなら、命を投げ出すこともいとわないこと。
6. まとめ
「见利忘义」は、目先の利益に目がくらみ、人間関係の信義や道徳を裏切る浅ましい行為を厳しく非難する成語です。『漢書』の友人を裏切った故事に由来し、儒教の根本理念である「義」の重要性を背景に持っています。ビジネスや人間関係において、信用を損なう裏切り者を糾弾する強い否定語(貶義詞)として現代でも多用されます。
中国語検定で出題準1級
