一五一十
*このページの解説はAIによって生成されています。不正確な情報が含まれる可能性がありますのでご了承ください。
1. 基本情報
- 拼音: yī wǔ yī shí
- 日本語訳: 一部始終、ありのままに、洗いざらい
- 成語の構成: 「一」(一つ(数詞))
+ 「五」(五つ(数詞)) + 「一」(一つ(数詞)) + 「十」(十(数詞)) - 意味: 物を数えるときに「五、十」と単位を区切って間違いなく数えることから転じて、物事の経緯を最初から最後まで、漏らさず詳細に語ることを指します。隠し事をせず、事実をありのままに伝えるニュアンスが強いです。
2. 詳細な意味とニュアンス
「一五一十」は、以下のようなニュアンスを含みます。
- 詳細な報告: 単に話すだけでなく、細かい部分まで省略せずに伝えることを強調します。特に、事情聴取や説明を求められた場面でよく使われます。
- 順序立てた説明: 「五、十」と数えるように、順序正しく、整然と事実を並べる様子を含意します。
- 隠し立てしない態度: 嘘や隠し事をせず、知っていることを全て吐き出すというニュアンスが含まれます。
3. 使い方
「一五一十」は、主に以下のような文脈で使用されます。
- 事情の説明・告白: トラブルや事件の経緯を、警察や上司、親などに正直に話す場面で最も頻繁に使われます。
- 例:「面对警察的询问,他不敢隐瞒,把事情的经过一五一十地交代了。」
(警察の尋問に対し、彼は隠し立てする勇気はなく、事件の経緯を洗いざらい供述した。)
- 例:「面对警察的询问,他不敢隐瞒,把事情的经过一五一十地交代了。」
- 情報の伝達: 聞いた話や見た状況を、第三者にそのまま正確に伝える際に使われます。
- 例:「回到家后,孩子把在学校发生的事一五一十地告诉了妈妈。」
(家に帰ると、子供は学校で起きたことを一部始終お母さんに話した。)
- 例:「回到家后,孩子把在学校发生的事一五一十地告诉了妈妈。」
- 数える動作(原義に近い用法): 現代では比喩的な用法が主ですが、稀に金銭や物品をきっちりと数える動作を指すこともあります。
- 例:「店主把收到的零钱一五一十地数了一遍,确认无误。」
(店主は受け取った小銭をきっちりと数え直し、間違いがないか確認した。)
- 例:「店主把收到的零钱一五一十地数了一遍,确认无误。」
その他の例文:
- 既然你问起了,我就把心里的想法一五一十地跟你说吧。
(君が聞いてきたのだから、心の中の考えをありのままに話そう。) - 证人将被告的作案过程一五一十地描述了出来。
(証人は被告の犯行プロセスを詳細かつ正確に描写した。) - 请你把那天晚上的情况一五一十地写在报告里。
(あの晩の状況を漏らさず全て報告書に書いてください。) - 他没有添油加醋,只是一五一十地陈述了事实。
(彼は話を盛ったりせず、ただ事実をありのままに述べた。) - 虽然事情过去很久了,但他还能一五一十地回忆起当时的细节。
(随分前のことだが、彼は当時の詳細を鮮明に(一つ一つ)思い出すことができる。)
4. 文化背景と注意点
- 由来: 古くは物を数える際に、5単位や10単位でまとめて数える習慣がありました。そこから「間違いなく数え上げる」という意味が生まれ、転じて「話の細部まで漏らさず語る」という意味になりました。
- 出典: 明代の小説『水滸伝(すいこでん)』や清代の『紅楼夢(こうろうむ)』など、多くの古典文学で使用されています。例えば『水滸伝』では、登場人物が隠し事をせずに全てを打ち明けるシーンで使われています。
- ニュアンス: 「包み隠さず」という誠実さや、事実の客観性を強調する際に好まれます。嘘や誇張(添油加醋)の対極にある態度です。
5. 類似成語と反義成語
- 類似成語:
- 原原本本 (yuán yuán běn běn): 始めから終わりまで、詳細かつ忠実に。
- 和盘托出 (hé pán tuō chū): 隠し事をせず、全てをさらけ出すこと。(皿ごと持ち出す意)
- 自始至终 (zì shǐ zhì zhōng): 最初から最後まで。link
- 反義成語:
- 吞吞吐吐 (tūn tūn tǔ tǔ): 言葉を濁して、はっきり言わない様子。
- 含糊其辞 (hán hú qí cí): 曖昧な言葉を使って、核心を避けること。
- 一言不发 (yī yán bù fā): 一言も発しないこと。link
- 总而言之 (zǒng ér yán zhī): 要するに、すべてをまとめること。link
6. まとめ
「一五一十」は、物事を数えるように正確に、最初から最後まで詳細に語ることを表す成語です。「洗いざらい話す」「一部始終を伝える」という文脈で使われ、隠し事をしない誠実な態度や、事実の正確な伝達を強調します。日常会話でも頻繁に使われる表現です。
