浩浩荡荡
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1. 基本情報
- 拼音: hào hào dàng dàng
- 日本語訳: (水流や人波が)広大で勢いがある、堂々たる大行列、威風堂々とした
- 成語の構成: 「浩浩」(水が広大で果てしないさま)
+ 「荡荡」(広々として揺れ動くさま) - 意味: 元々は水流が広大で勢いよく流れる様子を表していましたが、現代では主に「大勢の人や車などが、威勢よく大規模に進む様子」を形容するのに使われます。規模の大きさと勢いの良さを強調する言葉です。
2. 詳細な意味とニュアンス
「浩浩荡荡」は、以下のようなニュアンスを含みます。
- 圧倒的な規模感: 少人数や小規模なものには使いません。視界を埋め尽くすような、あるいは長い列をなすような「量」と「広がり」が必要です。
- 動的な勢い: 静止している状態よりも、行進や移動など「前進している」動きに対して使われることが一般的です。
3. 使い方
「浩浩荡荡」は、主に以下のような文脈で使用されます。
- 大集団の移動: デモ行進、軍隊、ツアー客の団体など、大勢の人が隊列を組んで移動する様子を描写する最も一般的な用法です。
- 例:「游行队伍浩浩荡荡地穿过市中心,吸引了众多市民围观。」
(パレードの隊列が威風堂々と市の中心部を通り抜け、多くの市民が見物に集まった。)
- 例:「游行队伍浩浩荡荡地穿过市中心,吸引了众多市民围观。」
- 自然の壮大さ: 大河の流れや、広大な風などが勢いよく進む様子を表す、原義に近い用法です。
- 例:「长江之水浩浩荡荡,奔流到海不复回。」
(長江の水は広大かつ滔々と流れ、海へ注いで二度と戻らない。)
- 例:「长江之水浩浩荡荡,奔流到海不复回。」
- 比喩的な勢力: 社会的な運動や時代の流れが、止められないほど大きな勢いであることを比喩的に表現します。
- 例:「时代的潮流浩浩荡荡,顺之者昌,逆之者亡。」
(時代の潮流は奔流のように激しく、従う者は栄え、逆らう者は滅びる。)
- 例:「时代的潮流浩浩荡荡,顺之者昌,逆之者亡。」
その他の例文:
- 为了植树造林,数千名志愿者浩浩荡荡地开进了荒山。
(植林のために、数千人のボランティアが大挙して荒山に入っていった。) - 每到假期,浩浩荡荡的游客大军就会涌向各个景点。
(休暇になるたびに、ものすごい数の観光客の大群が各観光スポットに押し寄せる。) - 迎亲的车队浩浩荡荡,足有二十辆豪车。
(花嫁を迎える車列は壮観で、高級車が20台もあった。) - 搬家公司派来了五辆大卡车,浩浩荡荡地把家具运走了。
(引越し業者は5台の大型トラックを派遣し、大掛かりに家具を運び出した。)
4. 文化背景と注意点
- 出典: 宋代の政治家・文学者である范仲淹(はんちゅうえん)の名文『岳陽楼記(がくようろうき)』にある「浩浩蕩蕩、横無際涯(浩浩蕩蕩として、横たわりて際涯無し)」という、洞庭湖の壮大な景色を描写した一節が有名です。
- ニュアンス: 基本的にポジティブ、あるいは中立的な意味で使われます。「力強さ」「壮観さ」を称賛する文脈が多いですが、単に「数が非常に多い」ことを強調する際にも使われます。
- 構成: 「AABB」形式の畳語(重ね言葉)です。この形式は形容詞の意味を強め、リズム感を良くする効果があります。
5. 類似成語と反義成語
- 類似成語:
- 声势浩大 (shēng shì hào dà): 声威や気勢が盛大であること。主に抽象的な「勢い」や「活動」の規模に焦点を当てます。link
- 波澜壮阔 (bō lán zhuàng kuò): 波のうねりが雄大であること。転じて、歴史や人生の展開が雄大で変化に富んでいること。
- 如火如荼 (rú huǒ rú tú): 勢い盛んなさま。link
- 反義成語:
- 零零星星 (líng líng xīng xīng): 数が少なく、まばらであること。
- 风平浪静 (fēng píng làng jìng): 風がなく波も静かであること。平穏無事な状態。
- 无声无息 (wú shēng wú xī): 音もなく、何の気配もないこと。link
- 寥寥无几 (liáo liáo wú jǐ): 数が非常に少ないこと。link
6. まとめ
「浩浩荡荡」は、元々は広大な水流を表す言葉でしたが、現代では「大勢の人や車が隊列を組んで進む様子」を形容するのによく使われます。デモ行進、ツアー客、車列などが「威風堂々と」「大挙して」移動するシーンに最適です。AABB形式のリズム良い成語で、規模の大きさを強調します。
