咎由自取
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1. 基本情報
- 拼音: jiù yóu zì qǔ
- 日本語訳: 自業自得、身から出た錆、災いを自ら招く
- 成語の構成: 「咎」(災い、過ち、とがめ)
+ 「由」(~による、~に由来する) + 「自」(自分、自ら) + 「取」(招く、引き受ける) - 意味: 災難や悪い結果、あるいは非難を受けるような事態が、すべて自分自身の行いに原因があること。同情の余地がないという批判的なニュアンス(貶義)を伴って使われることが多いです。
2. 詳細な意味とニュアンス
「咎由自取」は、以下のようなニュアンスを含みます。
- 因果関係の強調: 外部要因(運が悪かった、他人のせいなど)ではなく、100%「自分の行動」が原因であることを断定する表現です。
- 批判的な評価: 単に「自分で選んだ」というだけでなく、その結果が「悪いこと(咎)」であり、それは当然の報いであるという突き放した態度を含みます。
3. 使い方
「咎由自取」は、主に以下のような文脈で使用されます。
- 失敗や没落への批判: 悪事を働いたり、無謀な行動をとったりした結果、ひどい目に遭っている人に対して「自業自得だ」と切り捨てる際に使います。
- 例:「他因贪污入狱,落得个身败名裂的下场,完全是咎由自取。」
(彼が汚職で投獄され、身の破滅を招いたのは、完全に自業自得だ。)
- 例:「他因贪污入狱,落得个身败名裂的下场,完全是咎由自取。」
- 自己反省や責任の所在: 自分自身の失敗を認める際や、社会問題(環境破壊など)の原因が人間自身にあることを指摘する際にも使われます。
- 例:「这次考试不及格是因为我平时不努力,真是咎由自取,怨不得别人。」
(今回の試験に落ちたのは普段努力しなかったからで、まさに身から出た錆だ。他人を恨むことはできない。)
- 例:「这次考试不及格是因为我平时不努力,真是咎由自取,怨不得别人。」
その他の例文:
- 如果不听劝告一意孤行,将来出了问题就是咎由自取。
(忠告を聞かずに独断専行すれば、将来問題が起きても自業自得だ。) - 环境污染导致的恶果,很大程度上是人类咎由自取。
(環境汚染による悪い結果は、大部分が人類が自ら招いたものだ。) - 哪怕是咎由自取,看到他现在的惨状,我还是觉得有些可怜。
(たとえ自業自得だとしても、彼の今の惨状を見ると、やはり少し可哀想に思う。)
4. 文化背景と注意点
- 出典: 『三国志』の注釈や清代の小説『官場現形記』などに見られます。古くからある概念で、因果応報の考え方が根底にあります。
- ニュアンスの強さ: 「自作自受」と非常に似ていますが、「咎(とが・わざわい)」という文字が含まれるため、より「罪」や「過失」のニュアンスが強く、結果が深刻である場合に使われる傾向があります。
5. 類似成語と反義成語
- 類似成語:
- 自作自受 (zì zuò zì shòu): 自分がしたことの報いを自分で受けること。最も一般的な「自業自得」の表現。
- 作茧自缚 (zuò jiǎn zì fù): 蚕が繭を作って自分を閉じ込めるように、自分のしたことで自分が苦しむこと。
- 自食其果 (zì shí qí guǒ): 自分の行いの結果を自分で受けること。link
- 反義成語:
- 无妄之灾 (wú wàng zhī zāi): 思いがけない災難。自分に非がないのに降りかかる災い。
- 祸从天降 (huò cóng tiān jiàng): 災いが天から降ってくること。予期せぬ不幸。
- 情有可原 (qíng yǒu kě yuán): 情状酌量の余地があること。link
- 无可厚非 (wú kě hòu fēi): 非難の余地がないこと。link
6. まとめ
「咎由自取」は、悪い結果や災難が完全に自分の行いに起因することを指摘する成語です。「自業自得」や「身から出た錆」と同様に、同情の余地がないという批判的な文脈で使われるのが一般的です。個人の失敗だけでなく、集団や人類全体の行動に対する警告としても用いられます。
